ごあいさつ

ごあいさつ

プログラム内容の充実と次世代研究者への奨励

日本国際経済学会 元会長 関下 稔

今後2年間にわたって日本国際経済学会の会長の任を務めることになりました。微力ながら、会員の皆様方から付託された任務を誠実に果たしていく所存ですので、これまでにも増したご支援を賜りますようお願い申しあげます。幸いにして、前会長の下で、理事の直接選挙と機関誌改革という二つの改革と刷新を果たしました。私たち新しい理事会に課されている任務は、この改革を実質化していくとともに、より一層の学会の発展をめざす諸活動を進めていくことです。今日、学術、研究をめぐる内外の環境は大きく変化していますが、その中で、本学会に期待されている役割を果たすために、とりわけ、以下の2点を強調しておきたいと思います。

第1に全国大会のプログラム内容の充実です。学会の命は活力ある研究活動とその成果の交流にあります。本学会は共通論題と自由論題を基礎にして全国大会のプログラムを作り、会員相互の切磋琢磨と研究交流を通じた成果の蓄積を行ってきましたが、これらの成果を基に、会員の皆さん方の要望をより一層とり入れた、さらに充実した内容にしていきたいと考えています。そのためには、これまでのプログラム委員会に与えられている権限をさらに広げ、強化することも視野に収める必要があります。そして学会にとってふさわしいテーマや報告内容、さらには白熱した討議と研究交流が促進されるようになることを期待しています。

第2にとりわけこれからの本学会を担う若手研究者の育成とその支援の促進です。「小島基金」が発足することになりましたが、基金を申し出られた小島清顧問の「世界をリードする国際経済研究の達成」という強い希求が実現できるように、この基金をとりわけ次世代を担う研究者への奨励として活用したいと役員・顧問一同考え、その具体化を図っていきたいと思います。本学会がこれまで到達してきた優れた研究成果を受け継ぎ、さらに発展させていくことは、グローバル化していく世界経済の解明という緊要課題にとって極めて大事です。

2004年10月17日

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