ごあいさつ

ごあいさつ

日本国際経済学会の活動へのお誘い

日本国際経済学会 会長 遠藤 正寛

本ウェブサイトにお越しの皆様、こんにちは。2022年10月に日本国際経済学会の会長を拝命いたしました、遠藤正寛と申します。1950年に創設され、70年以上の伝統を誇り、900人以上の会員が活発に活動している本学会のさらなる発展を目指し、微力ではありますが任務に取り組んでおります。

 歴代の会長が折に触れて述べていることに、インフラストラクチャーとしての学会の役割があります。年2回の全国レベルの会合、各支部の研究報告会、そして出版活動を通じて、会員の研究の促進に資することが本学会の存在意義です。これらの学会活動が、様々な側面から会員の皆様の研究活動に役立つものになるよう、工夫と改善を重ねてまいります。

 

 会員の皆様には、学会の活動にご参加いただき、その場をご自身の研究に様々に役立てていただければと存じます。ご自身の研究を報告してフィードバックを得ることで内容の改善を図る、同じ関心を有する他の会員の発表を聞いて自身の研究の参考にする、若手研究者の発表内容や分析手法から研究のトレンドを知る、将来の共同研究者となる有望な研究者を見つける、研究上の悩みを相談したり情報交換をしたりする、知り合いと学会で会って旧交を温める、気の置けない研究仲間と話をして気分転換を図る等々、関心に応じて本学会をご活用ください。

 学会の機関誌も、会員の皆様の成果を発表する場として整備されております。和文誌『国際経済』・英文誌『The International Economy』に掲載された論文は、すでにJ-STAGEで2009年以降のものが閲覧できますが、今後はEBSCOデータベースにも収録されることで、特に海外からのアクセス数増加が期待できます。また、出版委員会は、投稿論文の審査に要する時間が2か月を超えないようにして、業績作成に追われる若手研究者が投稿しやすい環境を整えています。会員の皆様の研究成果の発表場所として、学会誌をさらにご活用ください。

 会員の中には、勤務先に同じ研究領域の方が他におらず、孤独な研究作業になっている方もいらっしゃるでしょう。そのような会員にこそ、本学会のネットワークや発表機会をご利用いただきたく思っております。また、勤務先が普段支部活動を行っている場所から遠い方は、オンラインによるご参加をお待ちしております。

 

 本学会の会員ではない方には、このウェブサイトを通じて、本学会の活動や会員の活躍をご覧いただければと存じます。秋に開催される全国大会、春に開催される春季大会、関東・中部・関西支部の研究会、学会誌の情報から、本学会の誇る特徴である、研究の対象・方法・価値基準などの多様性をご理解いただけると思います。

 国内・国外の情報やデータはますます入手しやすくなり、経済学のどの領域でも、外国の出来事や国際取引を事例に使う研究が多くなっています。ただ、国際経済の事例を扱う場合、留意すべき点も多々ございます。国境を越える物品や資産の取引には特別の規制があり、外国と自国で異なる経済政策は特有の課題を生じさせ、外国の事例を正しく理解するにはその背景の知識が不可欠です。その意味で、国際経済学の存在意義はますます高くなっています。国際経済の事例を研究に用いている先生方は、そのより良い理解のために本学会を活用できるかと思います。本ウェブサイトや周囲の本学会員から情報を得ながら、入会をご検討くださいませ。

 

 本学会の活動へのご参加を、心よりお待ち申し上げます。

2022年12月4日

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